風水不動産のいろいろコラム

琉球風水。

風水にはたくさんの流派がありますが、琉球風水は沖縄ということもあり有名です。
琉球風水とは、伝統的な中国風水に基づき、琉球王朝のもとで沖縄の風土や文化の中で独自に発展した風水のことです。

沖縄への風水の伝来は14世紀ごろと言われていますが、風水を取り入れるようになったきっかけには様々な諸説があるようです。琉球王府が国づくりに風水を用い始めた17世紀後半と考えられています。
なぜ、琉球風水が発展したかというと、大きくは中国と沖縄では気象条件が違うからというのが主な理由です。
沖縄は冬に北側から吹く季節風と、夏場の台風による東風の影響が大きいため、四神相応(東に流水、西に大道、南にくぼ地、北に丘陵が備わる土地)の概念も風害に対応できるようアレンジされているそうです。
周辺だけでなく、良い氣が風に散らされず、もれ出ないよう、住まい自体も山々や木々が包み込むような抱護が良い場所を吉としたなど、気象に合わせて琉球風水は確立されていったのですね。

http://www.takuye.jp/%E7%90%89%E7%90%83%E9%A2%A8%E6%B0%B4%E3%81%A8%E9%A6%96%E9%87%8C%E5%9F%8E/ より
http://www.takuye.jp/%E7%90%89%E7%90%83%E9%A2%A8%E6%B0%B4%E3%81%A8%E9%A6%96%E9%87%8C%E5%9F%8E/ より

沖縄といえば、シーサー
これも元々は中国で使われていたもの。
家の守り神であるシーサーが屋根の上や門の入口で魔物が家へ侵入してくるのを防いでいるという琉球風水の一つだと言えます。
屋根の瓦を噴いた職人が、施工の証として屋根に残したのがはじまりだとか!
作り手の個性がでるのでシーサーを見ると、どこの職人が手がけた家なのかが分かるとも言われているそうです!

沖縄住宅では、吉相といわれているのは玄関の方位は南向きか東向き
そして、玄関正面には自分たちのプライベート空間を外部の視線から守るためにヒンプン(目隠しのような壁)を配置する。
玄関から右側には来客を招くためのパブリックスペースを作り、左側には家族が使うためのプライベートスペースを作る。
これがスタンダードだそうです!
繁華街では少なくなりましたが、良く見かける沖縄の古き良き住宅といえば、確かにこんな感じですね!

http://ishigaki-jima.jp/yaeyama/ishigaki/4497/
http://ishigaki-jima.jp/yaeyama/ishigaki/4497/ より

そして、アンケート調査というのを発見しました!
風水を見て家を建てるか建てないか」という質問に対して沖縄では、風水を見て建てたという人49.1%見ないで建てたという人50.9%と、半々の結果だそうです。
日本本土はどうかというと96%の人が風水は見ずに家を建て、4%の人が風水を見て建てたと言うことらしいので、どれだけ沖縄の人たちが風水について知識を持っているか、歴史を重んじているかがよく分かります!

沖縄で琉球風水を見つけながら散策するのも楽しいかもしれませんw

 

参考)
『沖縄の風水史・6』 渡邊欣雄
風水インテリアで幸せを呼び込もう

 

 

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