日本の紙幣といえば、額面は千円、五千円、一万円の3種類。図柄は各一種類ずつが当たり前ですよね。
香港の紙幣は、額面が1000HK$、500HK$、 100HK$、50HK$、20HK$、10HK$(法定紙幣のみ)の6種類。図柄は額面が20HK$以上の紙幣には各3種類もあるんです!
というのも、香港上海銀行(香港上海匯豐銀行 HSBC)、スタンダード・チャータード銀行(香港渣打銀行 Standerd Chartered Bank)、中国銀行(中国銀行香港分行 Bank of China)の3つの銀行からそれぞれ発行されているからなんです。
紙幣の流通量は、香港上海銀行が約66%、中国銀行が約21%、スタンダード・チャータード銀行が約13%となっており、香港上海銀行の紙幣が多く出回っているようですね。
香港上海銀行の紙幣は表面にライオン像が描かれており、中国銀行は香港一の高さを誇る自社ビルが描かれてて、どの紙幣も表面は同じ図柄となっています。
そして、スタンダード・チャータード銀行の紙幣。
1000HK$はドラゴン、500HK$は鳳凰、100HK$は麒麟、50HK$は霊亀、20HK$は鯉と、表柄の図柄がそれぞれ異なっているんです!
ドラゴンや鳳凰、麒麟、霊亀は古代中国の神話に現れる聖獣で風水と深いつながりがあります。鯉もまた金運や商売繁盛の象徴として親しまれています。
スタンダード・チャータード銀行は風水にあやかって、一風変わったこだわりの紙幣を作っているんですね!
どこで両替するかも旅行の楽しみの一つにできそうです。