風水不動産が都内で発見した身近なパワースポットをご紹介します!
さて今回は麻布十番駅の7番出口より徒歩0分の十番稲荷神社。
えっ!麻布十番にそんなのあったっけ?と思うほど、駅近で小さい神社です。
もともとは末広神社と竹長稲荷神社という2つの神社があったそうですが、戦災により焼けてしまい、のちに合併して十番稲荷神社となったそうです。
十番稲荷神社は港七福神のひとつで、七福神をおまつりする社寺7カ所と宝船のある十番稲荷神社を含む8カ所を回るというものです。
この宝船は平成9年の大江戸線開通のときに、奉安されたものだそうです。
また厄除けや商売繁盛の神社でもあり、このキリッとした狛犬は戦前に麻布十番出身の歌手の方が奉納。戦時中は土の中に埋めてあったため戦災をまぬがれたとか。
そして、有名なのがかえるのお守り「上の字様」。
江戸時代、ここの土地は今の岡山県西部にあたる備中成羽の領主である山崎主税助という方のお屋敷だったそうです。堂々たる大屋敷で、園池花木は大変すばらしく、当時は「池」といえば山崎様の「がま池」を指した程。
1821年7月2日、大火によりこのあたりが殆ど焼けてしまったのですが、このお屋敷のみが災害を免れたのです。
これが邸内にあった「がま池」の大かえるが、水を吹きかけて猛火を退けたからであると言われ、山崎家はたくさんの人々に感謝されるようになります。 そのことで山崎家では「上」という一字が書かれた御札を人々に授けるようになり、この御札は「上の字様」と称され、防火や火傷のお守りとして信仰を集めたのだそうです。
戦後に一度は中断したものの「上の字様」の復活を願う声が多く、昭和50年8月より「かえるのお守り」として復活し、かえるの石像も奉納されたそうです。
近年では、旅行や入院の際に無事かえる、元気でかえる、遺失物がかえる、若がえるなどとも言われ、「上の字御守」として平成20年元旦より授与されています。
もともと広さが1650平方メートルあった山崎家の「がま池」は、四面が深い樹林に囲まれ、いかなる日照りにも涸れたことがなかったと言われています。
この「がま池」の現住所は東京都港区元麻布。
現在では大部分が埋め立てられ、わずかにその一部を残しています。
ここがまさにパワースポットですね!
しかし、今ではアルゼンチン大使館の裏側のGAMA-IKEマンションの敷地内となってしまっているため、マンションに住んでいる方しか見ることができないのです….残念!
駐車場の端から「がま池」が覗けるそうなのですが、住民の方のご迷惑にもなりますのでこちらのお写真を拝借しました。
ちなみに十番稲荷神社の七福神めぐりは、元旦から15日まで行われていて、七福神めぐり限定デザインのご朱印を押してもらえるそうなので、ご興味のある方は是非チェックしておいてください!